理由

けっきょくぼくが自分自身の痛みから逃れられるときは、画面に絵の具を置いているときだけなんだろうな。薬でもいたみはとれないし、何からも逃れられない。たぶんぼくが世界のすべてを手に入れてもけっしてまんぞくすることはないんだとおもう。逃れられない次の一筆のためだけにぼくは傷み続け快楽をあたえられつづけている。

ただそれだけだ。

いいとかわるいとか、幸せとか不幸とか。ぼくにはかんけいない。僕は幸せを求めるごとに苦しみが増えていく。一般的なしあわせなんてぼくには苦しみの原因でしかないし、ぼくはそれはとても幸せなことだと思っている。

次のひとふでのためだけに快感をあたえられる。しあわせではなく快感を。それはいつもいたみとともにやってくるきがする。

ほんとうはくるしくなければどうだってよかったんだ。

愛はたぶん痛みをマヒさせる魔法だと思う。ぼくはきっと愛なんてわかっちゃいないんだとおもうから。